ラビューとSトレインの違いを徹底比較!目的別に選ぶ西武の有料列車ガイド

ラビューとSトレインの違いを徹底比較!目的別に選ぶ西武の有料列車ガイド

西武鉄道には、有料で乗れる列車が2種類あります。特急ラビューとSトレインです。

どちらも指定席に座って移動できる点は同じですが、運行日や本数、運行区間などが大きく異なります。

池袋から秩父へ行くならラビュー。横浜や渋谷方面から、乗り換えなしで秩父を目指すならSトレインが便利です。

ラビューは毎日運転で本数も多く、思い立ったときに乗れる使いやすさが魅力です。

Sトレインは土休日メインで本数は少ないものの、横浜から乗り換えなしで秩父まで直通できるのは、他の列車にはない強みです。

この記事では、2つの列車を5つの観点で比較しました。

旅の計画を立てる前にぜひ参考にしてみてください。

目次

特急ラビューとSトレインの違い

西武鉄道には有料で乗れる列車が2種類あります。特急専用車両のラビューと、通勤車両をクロスシートに転換した座席指定列車Sトレインです。

どちらも指定席に座って移動できる点は同じですが、快適さや使い勝手がかなり異なります。

主な違いをまとめました。

①運行日時・本数
②料金
③車内設備・快適性
④停車駅・運行区間
⑤予約・購入方法

以降でそれぞれの違いや特徴を解説します。

特急ラビューとSトレインの違い①:運行日時・本数

同じ西武線を走る有料列車でも、ラビューとSトレインでは運行日や本数がかなり異なります。

この違いを知っておくだけで、旅の計画が立てやすくなります。

特急ラビューの運行本数・時刻

特急ラビューは池袋〜西武秩父・飯能を結ぶ、ちちぶ・むさしとして毎日運転されています。

土休日の日中は1時間に1本、朝夕の観光に便利な時間帯には30分に1本程度と、かなり高頻度で走っています。

始発は池袋6時台から、終電は22時台まで幅広く対応しているので、日帰り旅行でも帰りの心配がほとんどありません。

平日も同様に運転されているため、通勤・ビジネス利用にも使われています。本数が多い分、当日に思い立って乗ることも十分可能です。

ただし、繁忙期は満席になることもあるので、シーズンは事前予約が安心です。

Sトレインの運行本数・時刻

Sトレインは平日と土休日で運行区間が異なります。

平日は、所沢・小手指〜豊洲間で、東京メトロ有楽町線に直通する通勤ライナーとして走っています。朝の上りと夜の下りに特化したダイヤなので、秩父方面には行きません。

土休日は打ってかわり、元町・中華街〜西武秩父・飯能・所沢を結ぶ観光向けの列車として運転されます。

ただし、上下合わせて1日5本のみと、本数はかなり少なめ。そのうち元町・中華街〜西武秩父を全区間走る列車は、下り上りともに1日1本ずつしかありません。

ラビューが日中でも1時間に1本以上走っているのと比べると、この差は結構大きいですよね。

自由に動きたい人にとっては、本数の少なさがネックになるかもしれません。Sトレインを利用する場合は、まず時刻表を確認してからスケジュールを組む必要があります。

それでも、横浜や渋谷から乗り換えなしで秩父まで行ける点は魅力です。

使いやすいのはどっち?

使いやすさだけで見ると、ラビューのほうに分があります。

毎日運転で本数も多いので、旅の計画が立てやすいのは間違いないです。思い立ったタイミングで乗れるというのは、旅においてかなり大きいポイントです。

ただ、これはあくまで池袋から乗る前提。

東急沿線や横浜周辺に住んでいる人にとっては、週末に秩父へ乗り換えなしで行けるSトレインは魅力ですよね。

池袋から秩父を目指すならラビュー、横浜・渋谷方面から直通で行きたいならSトレインが便利です。

出発時間が合えばSトレインも選択肢の一つになるでしょう。

特急ラビューとSトレインの違い②:料金

ラビューとSトレインの料金を比較しました。どちらも乗車券とは別に追加料金がかかります。

また、事前購入なしで乗車した場合は、いずれも200円加算されるので注意が必要です。

主要駅で料金を比較して見ました(2026年3月改定後)。

Sトレインは、4社またがるので単純に料金の比較はできないので参考料金です。また、Sトレインは乗車駅に制限があります。

特急ラビューの料金

特急ラビューの場合は、池袋から西武秩父までの料金は1,700円(特急900円+乗800円)です。

所沢・入間市など途中駅から乗る場合はそれぞれ料金が異なります。所沢-西武秩父の特急料金は600円、入間市-西武秩父の特急料金も600円と同額です。

※表は池袋発の料金・乗車券は切符の料金です。

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始発所沢入間市飯能西武秩父
池袋(乗車券)410円530円560円800円
池袋(特急)500円600円600円900円
合計910円1,130円1,160円1,700円

Sトレインの料金

Sトレインの場合、元町・中華街から西武秩父までの料金は2,650円(指定1,060円+乗1,590円)です。

乗車券はみなとみらい線・東急・東京メトロ・西武線と4社にまたがるため、乗る区間によって乗車券の金額が変わってきます。

新宿三丁目/渋谷~西武秩父区間の料金は1,760円(指定710円+乗1,050円)

池袋駅からの乗車はできません。

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始発池袋(副)所沢入間市飯能西武秩父
元町・中華街(乗車券)750円1.170円1,290円1,360円1,590円
元町 ・中華街(指定)560円860円860円860円1,060円
合計1,310円2,030円2,150円2,220円2,650円

※乗車券は各社合算の目安金額。

どちらがお得?料金比較まとめ

料金だけ見ると、ラビューとSトレインはそれほど大きな差がありません。

池袋〜西武秩父の合計はラビューが1,700円、池袋(渋谷・新宿三丁目)〜西武秩父のSトレインが1,760円とほぼ同じ。

ちなみにSトレインが止まるのは副都心線の池袋で、渋谷・新宿三丁目と料金は同じです。ただし副都心線池袋は降車専用なので、池袋から乗ることができません。

横浜や元町・中華街〜西武秩父の合計は2,650円。

乗り換えなしで行ける利便性を考えれば、納得の金額とも言えますが、出発地によって料金の差は結構開く印象です。

特急ラビューとSトレインの違い③:車内設備や快適性

次に、特急ラビューとSトレインの車内の快適さを見てみましょう。

同じ有料列車でも、ラビューとSトレインでは車両のコンセプトが根本的に異なります。

乗車時間が長くなるほど、この差は体感しやすいかもしれません。

特急ラビューの座席・車内設備

特急ラビューは特急専用車両で、贅沢なリビングのような空間をコンセプトに設計されています。

座席は2+2配置のリクライニングシートで、シートピッチはゆったりめ。

背面テーブルとアームレスト収納式のサイドテーブルの両方が備わっているので、食事やパソコン作業もしやすいです。

窓が非常に大きく、足元近くまで広がっているのが特徴です。車窓をたっぷり楽しめるのはラビューならでは。

コンセントは座席ごとに1口ずつ設置されているので、隣の人を気にせず使えます。

Wi-Fiも完備されていて、長時間乗車でも退屈しません。トイレは1号車と5号車の2か所あるので、秩父までの約80分も安心して乗っていられます。

Sトレインの座席・車内設備

Sトレインは通勤型車両がベースで、普段は一般の通勤電車として走っています。

Sトレインとして運転される際は、クロスシートに転換され、2+2の座席配置になります。

ただし、シートはほぼ垂直に近い角度で固定されていて、リクライニング機能なし。シートピッチはラビューほど広くはなく、足元は通路側のほうが若干余裕があります。

車内にはドリンクホルダーあり、コンセントは窓側席に設置されています。

テーブルは背面・サイドともになく、飲食や作業には少し不便。

トイレは10両編成に対して4号車の1か所のみです。Wi-Fiが使えます。

リクライニング・テーブル・コンセント比較

リクライニングはラビューのみ対応で、Sトレインはほぼ垂直に固定されたままです。

元町・中華街〜西武秩父は2時間超の乗車になるので、この差は長時間乗るほど体感しやすいかもしれません。

テーブルはラビューに背面・サイドの両方があるのに対し、Sトレインはゼロ。飲食や作業をしたい場合は少し不便です。

コンセントはどちらも設置されていますが、ラビューが座席ごとに1口なのに対し、Sトレインは2席で1口。通路側に座ると使いにくい場面があります。

トイレはラビューが1号車・5号車の2か所、Sトレインは4号車の1か所です。どちらもウォシュレット完備、おむつ交換シートも備わっています。

特急ラビューとSトレインの違い④:停車駅・運行区間

ビューとSトレインは、そもそも走っている路線が異なります。

どこから乗るかで選べる列車も変わってくるので、停車駅と運行区間はしっかり把握しておきたいところです。

特急ラビューの停車駅・区間

ラビューにはちちぶ・むさし・ドームの3種類があります。

停車駅が絞られている分、池袋〜西武秩父を最速約77分で結ぶスピード感が魅力です。

むさしは飯能までの運行です。ドームは西武ライオンズの試合開催時に運行される臨時特急です。

秩父観光で利用するのは、西武秩父まで直通するちちぶになります。

  • ちちぶ号:池袋→所沢・入間市・飯能・横瀬・西武秩父
  • むさし号:池袋→所沢・入間市・飯能

Sトレインの停車駅・区間

元町・中華街から西武秩父まで乗り換えなし1本で行けるのが、Sトレインの特徴です。

東横線内は自由が丘のみ停車し、武蔵小杉や中目黒は通過します。また副都心線池袋は降車専用なので、池袋からの乗車ができません。

横浜・渋谷から秩父へ直通で行けるのはSトレインだけです。

本数が少ないので、時刻表との相談にはなりますが、出発時間が合えば便利な列車です。

停車駅:元町・中華街→みなとみらい・横浜・自由が丘・渋谷・新宿三丁目・池袋(副)・石神井公園・所沢・入間市・飯能・西武秩父

特急ラビューとSトレインの違い⑤:予約・購入方法

特急ラビューとSトレインいずれも、事前に指定券を買っておく必要がありますす。

購入方法や使い勝手が、微妙に異なります。

特にSトレインは購入できる駅に制限があるので、事前に把握しておくと安心です。

特急ラビューのチケット購入方法

ラビューの特急券は、WebサービスSmooz、駅窓口、特急券・指定席券売機などで購入できます。

おすすめなのはSmoozで、会員登録なしでも使えます。

クレジットカードやPayPayで支払い完結、チケットレスで乗れるので、スムーズです。

会員登録すると購入期限が発車時刻ギリギリまで延長され、当日内の変更が無制限になります。

旅の予定が変わりやすい人は登録しておいて損はないです。

Sトレインの座席指定券購入方法・Smoozの使い方

Sトレインも、ラビューと同じくSmoozでの購入が便利です。

スマホから座席を指定して購入、チケットレスで乗車できます。

会員登録なしでも利用可能ですが、変更は2回まで。会員登録すると、当日内は無制限に変更できるようになります(ラビューと同じ)。

駅窓口・券売機での購入も可能ですが、みなとみらい線側では横浜駅・みなとみらい駅・元町・中華街駅のみの取り扱いとなっています。

みなとみらい・元町・中華街は当日分しか買えない点も注意が必要です。また、みなとみらい線区間のみの指定券は購入不可、という制限もあります。

※窓口の詳細は、駅係員に問合せるのが確実です。

ラビューとSトレインどちらを選ぶべき?目的別選び方

池袋から秩父を目指すならラビューが便利です。

本数が多いので思い立ったときに乗れて、ネット予約ができます。シート指定ができるのも高ポイント。

秩父までの約80分、大型窓からの車窓を楽しみながら移動できるのはラビューならではです。

Wi-Fiやコンセントが完備されているので、乗車中も快適に過ごせます。トイレも2か所あり、子連れでも安心して利用できます。

横浜・みなとみらいや渋谷方面から秩父を目指すなら、Sトレインが選択肢に入ります。

乗り換えなしで西武秩父まで直通で行けるのがメリットです。

池袋経由で乗り換えるよりも楽で、荷物が多い旅行でも移動のストレスが少ないです。

設備面ではラビューに劣る部分もありますが、直通というメリットがあります。

ただし、下りは1日3本しかないので、ダイヤが合うかどうかがポイントとなります。帰りの時間は特に事前確認が必要です。

出発地と時間帯に合わせて、上手く使い分けてみてください。

ラビューとSトレインの違いを整理

ここまで5つの観点で比較してきましたが、最後に違いをまとめて整理しておきます。

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ラビューSトレイン
車両西武001系(特急専用)西武40000系(通勤型)
運行日毎日土休日のみ(秩父方面)
運行本数日中1時間に1本以上上下合わせて1日5本
運行区間池袋〜飯能・西武秩父元町・中華街〜西武秩父など
リクライニングありなし
テーブル背面・サイドありなし
コンセント1席1口窓側席のみ
トイレ1号車・5号車4号車のみ
Wi-Fiありあり
予約方法Smooz・窓口・券売機Smooz・窓口(※)・券売機
※制限あり

ラビューは、毎日1時間に1本以上運転されています。

一方、Sトレインの秩父方面への運転は土休日のみで、上下合わせて1日5本と少な目です。横浜・渋谷から秩父まで乗り換えなしで行けるのは、Sトレインのメリットです。

設備面では、テーブルがSトレインにありません。リクライニングもラビューにありますが、Sトレインにはありません。設備面では、ラビューが充実しています。

まとめ

ラビューとSトレインの違いについて、比較してみました。

ラビューは毎日運転・高頻度で本数が多く、特急専用車両ならではの快適な設備が揃っています。

池袋から西武秩父へ向かうなら、ラビューを選んで間違いありません。

一方Sトレインの最大のメリットは、横浜・みなとみらい・渋谷方面から西武秩父まで乗り換えなし1本で行けることです。この直通アクセスはSトレインだけ。

横浜周辺に住んでいる人にとっては非常に便利な列車です。

ただし土休日限定・1日5本という制約があるので、時刻に合わせた計画が必要です。

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